仕事でミスをした日。帰り道も、お風呂の中も、布団に入ってからも、あの場面が頭の中で何度も再生される。
「なんであんなことしたんだろう」「周りに、できない人って思われたかな」。しまいには「私、この仕事向いてないのかも」まで考えが飛んで、次の日、職場に行くのが怖くなる。
そんな夜を過ごしていませんか。私も、ずっと「引きずる名人」でした。この記事では、反省のループから抜け出せなかった私が、少しずつ楽になれた考え方をお話しします。
ミスの再生が、止まらなかった
私の仕事は、電話の対応ひとつ、手続きひとつでミスが起きうる仕事でした。
たった一つの言い間違いを、その日一日中、頭の中で再生してしまう。休憩中も「さっきの、大丈夫だったかな」。帰り道も、布団の中でも、同じ場面がリピートされる。
そして考えは勝手に大きくなっていきます。「周りにどう思われただろう」→「信頼をなくしたかも」→「私、向いてないのかも」。気づけば、一つのミスが「自分全体の否定」にまで育っている。翌朝は、また同じミスをするんじゃないかと、出勤するのが怖くなっていました。
まず知ってほしいこと:引きずるのは、真面目な証拠
最初に、これだけは言わせてください。
ミスを引きずるのは、あなたが弱いからではありません。仕事にどうでもいいと思っていたら、人は引きずりません。引きずるのは、真剣にやっている証拠です。
ただ、その真面目さが、必要以上にあなたを痛めつけているとしたら、少しだけ、考え方を変えてみませんか。
反省を「1回」で終わらせる、3つの考え方
① ミスは「能力」ではなく「状態」の問題
ミスが起きた時、私たちは「自分の能力が足りないからだ」と考えがちです。でも、思い出してみてください。そのミス、立て込んでいた時間帯では?初めてやる作業では?疲れていた日だったのではありませんでしたか?
ミスのほとんどは、能力ではなく「状態」から生まれます。疲れ、忙しさ、慣れなさ、同じ条件なら、誰がやっても起きたかもしれない。だから、「向いてないのかも」まで飛躍しなくていいんです。一つのミスは、一つのミスでしかありません。「どうせ私なんて」と考えが広がってしまう癖については、別の記事にも書いています。
② 周りは、あなたが思うほど覚えていない
「みんなに、できない人って思われた」そう感じますよね。でも、試しに思い出してみてください。先週、同僚がしたミスを、あなたは覚えていますか?
ほとんど覚えていないはずです。人は自分のことで精一杯で、他人のミスをいちいち記録していません。あなたのミスを世界でいちばん見つめているのは、周りではなく、あなた自身なんです。
③ 対策を「1つ」決めたら、考えるのを終える
ここがいちばん大事です。ミスをしたら、反省は必要。でも、反省は1回で十分です。
私のやり方はこうです。「次からどうするか」を1つだけ決める(メモに一行書く)。それで、おしまい。そのあとまた頭が再生を始めたら、「対策はもう決めた。これ以上は反省じゃなくて、自分いじめ」と唱えて打ち切る。
何度も再生することは、反省ではありません。同じ痛みを何度も味わっているだけで、明日のミスは1ミリも減らないんです。減らすのは「決めた対策1つ」だけ。「ちゃんとしなきゃ」が強すぎて手放せない方は、完璧主義について書いた記事もどうぞ。
布団の中で再生が止まらない夜は
頭では分かっていても、夜になると再生が始まる。そんな夜は、心がざわついた夜のセルフケアの記事も参考にしてみてください。
そして、ミスのたびに深く沈んでしまうことが何ヶ月も続いているなら、その根っこには「自分に厳しすぎる癖」が隠れているかもしれません。一度、第三者に話して整理してみるのもひとつの方法です。オンラインカウンセリングについて正直にまとめた記事も、よければどうぞ。
最後に
ミスをしない人はいません。違いは「引きずる長さ」だけです。
反省は1回。対策は1つ。あとは、今日のあなたに戻ってきてください。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。あなたの帰り道が、少しでも軽くなりますように。


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