辞めることは決めた。でも辞めたあと、何をどうすればいいのか、まったく分からない。
保険? 年金? 失業保険? 聞いたことはあるけれど、自分が何をすればいいのかは知らない。調べようとしても、難しい言葉ばかりで頭に入ってこない。
そんなふうに、手続きへの不安で足が止まっていませんか。この記事では、退職後の手続きについて、私が実際に感じたことを中心に書きます。
⚠️ 先にお断りしておくと、私は専門家ではありません。制度は変わりますし、状況によって必要な手続きも違います。具体的なことは、必ず窓口で確認してください。 この記事は「不安との付き合い方」の話として読んでもらえたら嬉しいです。
不安の正体は、「分からない」こと
退職後の手続きが怖いのは、難しいからではありません。何をすればいいのか分からないからです。
実際にやってみると、拍子抜けするくらい「窓口の人が全部教えてくれる」ことばかりでした。私たちがやることは、必要な場所に行って、聞くこと。 それだけです。
だから、まずは全体像だけつかんでおきましょう。
退職後にやることは、大きく分けて3つ
こまかい話は置いておいて、大きくはこの3つです。
① 健康保険 — 会社の保険から抜けるので、次をどうするか決める必要があります
② 年金 — こちらも切り替えが必要です
③ 失業保険 — 受け取りたい場合は、ハローワークで手続きします
これだけです。「たくさんある」と思っていたものが、3つにまとまると、少し気が楽になりませんか。
① 健康保険:いくつか選択肢があります
会社を辞めると、それまでの健康保険から抜けることになります。そのあとは、いくつかの選択肢があります。
- 会社の保険を、しばらく続ける方法(任意継続)
- お住まいの市区町村の国民健康保険に入る方法
- 家族の扶養に入る方法
どれがいいかは、収入や家族の状況によって変わります。 そして、それぞれに手続きの期限があります。
「後で調べよう」と思っているうちに期限が過ぎてしまうのが、いちばん困るパターンです。退職が決まったら、早めに市区町村の窓口か、会社の担当者に確認しておいてください。
② 年金:切り替えが必要です
会社員として厚生年金に入っていた場合、辞めたあとは切り替えの手続きが必要になります。
こちらも、市区町村の窓口や年金事務所で教えてもらえます。 何を持っていけばいいかも、電話で聞けば案内してもらえます。
③ 失業保険:ハローワークへ
失業保険(雇用保険の基本手当)を受け取りたい場合は、ハローワークで手続きします。
私も実際に行ったことがありますが、思ったよりずっと親切でした。何を持っていけばいいか、次に何をすればいいか、順番に教えてくれます。
ただし、ひとつ知っておいてほしいこと。自己都合で辞めた場合は、給付が始まるまでに待期期間があります。 「辞めてすぐ振り込まれる」わけではありません。受給の条件も人によって違うので、詳しくはハローワークで確認してください。
④ そして、いちばん驚くのが住民税です
これは、私が実際に「聞いてない…」と思ったことです。
住民税は、前の年の収入をもとに決まります。 つまり、収入が減ったあとに、前の年の分の請求が来ます。
会社員のときは給与から天引きされていたものが、辞めると自分で納めることになる。まとまった額の納付書が届いて、驚く人は本当に多いです。
辞める前に、この分も見込んでおいてください。 お金の不安との付き合い方については、こちらの記事にも書きました。
全部を理解してから、辞めなくていい
そして、いちばん伝えたいことです。
手続きを完璧に理解してから辞める必要は、ありません。
私も、全部を分かって辞めたわけではありません。分からないまま辞めて、必要になった時に窓口で聞いて、その場で教えてもらいました。それで、なんとかなりました。
窓口の人は、毎日その手続きを扱っているプロです。「何も分からなくて…」と言えば、最初から説明してくれます。恥ずかしいことでも、迷惑なことでもありません。
必要なのは、理解ではなく「行くこと」です。
準備しておくと、少し楽になること
とはいえ、先に用意しておくと後が楽なものもあります。
- 退職時にもらう書類を、なくさないこと(離職票など。手続きで必要になります)
- お金の見通しを立てておくこと。生活費に加えて、保険料・年金・住民税も出ていきます
- 住んでいる市区町村の窓口の場所を、調べておくこと
辞めると決めたあとにやることは、こちらの記事にまとめました。次が決まっていない状態での退職については、別の記事に書いています。
最後に
手続きが不安で辞められない、それはもったいないです。
分からなくて大丈夫。窓口で聞けば、教えてもらえます。 それが、あの人たちの仕事です。
一つずつ、必要になった順に。それで、ちゃんと進んでいきます。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。あなたの次の一歩が、軽くなりますように。

