「これ、お願いできる?」と言われると、つい「はい」と答えてしまう。
自分の仕事はまだ終わっていない。それでも、困っている人を見ると引き受けてしまう。気づけば、いちばん忙しいのは自分。
そんな毎日になっていませんか。
なぜ、あなたのところに集まるのか
理由は単純です。断らない人は、また頼まれるからです。
頼む側は、悪気があるわけではありません。ただ、引き受けてくれる人を無意識に選んでいます。そして一度引き受けると、それが基準になります。
つまり、仕事が集まるのは、あなたが仕事ができて、感じがいいからです。能力と優しさが、そのまま負担になっている状態です。
全部を断る必要はありません
ここで「今日から断りましょう」と言うつもりはありません。急に態度を変えるのは、現実的に難しいからです。
必要なのは、引き受けるかどうかを、その場で決めないことです。
即答しないための、短い一言
頼まれた瞬間に「はい」と言ってしまうのを止めるだけで、状況は変わります。
- 「今の仕事を確認して、あとでお返事してもいいですか」
- 「今日中でなくても大丈夫なら、引き受けられます」
- 「午前中は難しいのですが、午後なら手が空きます」
断っていません。時間と条件をつけているだけです。それでも、無制限に引き受ける人ではなくなります。
引き受ける時は、優先順位を相手に決めてもらう
もうひとつ、効く方法があります。
今、Aの作業をしています。そちらを先にやる場合、Aは明日になりますが、大丈夫でしょうか。
これは押し返しではなく、確認です。
こう聞かれると、頼んだ側も「じゃあ急がない」と言うことが多い。そして何より、あとで「なぜAが遅れたのか」と言われずに済みます。
断る時は、理由より「できないこと」を伝える
断る時、長い理由はいりません。
「今日は手が離せなくて、すみません」で十分です。言い訳を重ねるほど、相手は交渉の余地があると感じます。
また、誘いを断ったあとに気まずくなってしまう時のことは、別の記事にも書きました。断れない性格そのものについては、こちらにまとめています。
増え続けるなら、それは仕組みの問題です
工夫をしても、仕事が減らない。人が足りず、できる人に全部集まっている。
そうなると、それはあなたの断り方の問題ではなく、職場の人員配置の問題です。
見えにくい頑張りほど評価されにくい、という話も別の記事に書きました。引き受け続けても、評価が増えるとは限りません。
このまま消耗が続くなら、外の環境を見ておくのもひとつです。転職という選択肢について正直にまとめた記事も、よければどうぞ。
最後に
頼まれごとを引き受けてきたのは、あなたが人を助けられる人だからです。それは変わりません。
ただ、引き受ける量は、あなたが決めていい。
即答しない。条件をつける。優先順位を相手に聞く。それだけで、ずいぶん楽になります。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。仕事の量とも、ちょうどいい距離で。

