辞めると決めた。でも、何て言えばいいんだろう。
切り出す言葉が浮かばなくて、「今日も言えなかった」と持ち帰る。その繰り返しで、何日も過ぎていく。
私も、そうでした。この記事では、実際に「いつ・誰に・どう言うか」を、具体的にお話しします。
① いつ伝えるか
まず、時期です。
正社員の場合は、まず就業規則を確認してください。「退職は◯日前までに申し出ること」と書かれていることが多いです(1ヶ月前が一般的ですが、会社によって違います)。まずそこを見るのが、いちばん確実です。
派遣の場合は、契約更新のタイミングが基本になります。次の更新をしないと伝える形なので、更新の意思確認がある少し前に伝えるのが自然です。
期限が分かるだけで、「いつ言おう」という漠然とした不安がひとつ減ります。
② 誰に伝えるか
直属の上司が基本です。
いきなり人事部や、もっと上の人に言うのは避けてください。順番を飛ばされると、直属の上司の立場がなくなり、その後の手続きがこじれることがあります。
派遣の方は、派遣会社の担当さんです。派遣先の上司ではありません。雇用主は派遣会社なので、そちらが先です。
③ どこで、どう切り出すか
立ち話や、みんながいる場所では言わないでください。時間をもらって、ちゃんと話せる場所で。
切り出し方は、これで十分です。
「お話ししたいことがあるので、少しお時間いただけますか」
理由をここで言う必要はありません。この一言だけで、相手も察して時間を作ってくれます。
④ 何て言うか
いちばん知りたいところだと思います。結論から、短くが鉄則です。
「◯月末で、退職させていただきたいと思っています」
これだけです。長い前置きはいりません。
前置きが長くなるほど、言い出しにくくなりますし、途中で相手に話を持っていかれます。先に結論を置いてしまうほうが、あなたも楽です。
派遣の方なら、こうなります。
「次の更新は、しない方向で考えています」
⑤ 理由を聞かれたら
ほぼ確実に、「どうして?」と聞かれます。私も聞かれました。
その時の答えは、「一身上の都合です」で十分です。それ以上を説明する義務は、法的にもありません。
そして、ここが大事なところです。 本当の理由が「人間関係がつらい」「上司が嫌だ」であっても、そのまま言わないほうがいいです。
理由は2つ。
ひとつ。残りの期間が、気まずくなります。 辞めるまでの数週間〜1ヶ月、その職場で働き続けるわけですから。
ふたつ。改善案を出されて、話がややこしくなります。 「部署を替える」「あの人と離す」と言われると、断りにくくなる。
どうしても何か言うなら、これからの希望に言い換えるのがおすすめです。
「◯◯なことに挑戦してみたくて」
「働き方を見直したいと思っていて」
嘘をつく必要はありません。言い方を選ぶだけです。
⑥ 引き止められたら
多くの場合、一度は引き止められます。「考え直してほしい」「人が足りない」とか。
その時に繰り返す言葉は、これです。
「ありがとうございます。でも、決めたことなので」
相談ではなく、決定事項として伝える。理由を深掘りされても、答えを変えないこと。それだけで十分です。
引き止められて心が揺れてしまった時のことは、別の記事に詳しく書きました。
⑦ 伝えたあとのこと
正直に書いておきます。
伝えた瞬間は、拍子抜けするくらいあっさり受け入れられることが多いです。私も、あんなに悩んだのに、そのあとは退職後の手続きなど事務的な話が進んでいきます。
ただ、辞めることが周りに伝わってからは、少し肩身が狭く感じる時期もありました。 これは正直に言っておきます。
でも、それは期限つきの気まずさです。辞める日が来れば、ちゃんと終わります。その先には、あなたが選んだ時間があります。
辞めると決めたあとに実際にやること(お金の確認、次の準備など)は、こちらの記事にまとめました。
どうしても、自分で言えない時は
ここまで読んでも、「やっぱり無理」と感じる人もいると思います。
上司の顔を見ると声が出ない。伝えようとすると体がすくむ。何度も引き止められて、話が終わらない。そんな状態なら、自分ひとりで戦い続ける必要はありません。
退職代行というサービスを使えば、あなたの代わりに退職の意思を伝えてもらえます。「甘え」ではなく、自分を守るための正当な手段です。選び方については、運営元の違いも含めて、別の記事に正直にまとめています。
そして、「辞めると決めたのに、どうしても言い出せない」という気持ちそのものについては、こちらにも書きました。
最後に
伝える言葉は、短くていいんです。
「◯月末で、退職させていただきたいと思っています」たった一行。あなたがずっと抱えてきたものと一緒に、この一言であなたの未来の時間が動き出します。
言えたあとは、きっと肩の力が抜けます。私がそうでした。
どんな仕事も、あなたの心と体を壊してまで、しがみつく価値はありません。ここだけは、忘れないでください。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。あなたに、これからの時間がたくさん輝きますように。


コメント