
「なんか疲れてる?」「それ、似合わないね」「もっと早くできないの?」
言った本人は、たぶんもう覚えていない。でも、こちらはその一言を、夜になっても思い出している。
人の言葉を、つい真に受けてしまう。軽く流せばいいと分かっているのに、どうしてもできない。
この記事では、人の言葉との付き合い方について書きます。
真に受けてしまうのは、真剣に聞いているから
まず伝えたいのは、これです。
真に受けてしまう人は、相手の言葉をちゃんと聞いている人です。
聞き流すのが上手な人より、相手の話を大切にしている。だからこそ、言葉が深く刺さってしまうんです。
それは、直すべき欠点ではありません。ただ、全部の言葉を同じ重さで受け取っていると、心がもたないというだけです。
受け取る前に、3つに仕分けてみる
言われた言葉を、すぐに飲み込まず、いったん仕分けてみてください。
① 役に立つ言葉
仕事の改善点など、具体的で、次に活かせるもの。
→ 内容だけ受け取って、言い方は置いていく。
② 相手の気分や価値観の言葉
「似合わない」「普通はこうする」など、相手の好みや、その日の機嫌から出た言葉。
→ 「この人はそう思うんだな」で終わりにする。正解ではなく、ひとつの意見です。
③ 意味のない言葉
深く考えずに出た一言、ただの口癖、八つ当たり。
→ 受け取らなくていい。そもそも、あなたに向けたメッセージではないことが多いです。
こうして分けると、本当に受け取るべき言葉は、思っているより少ないことに気づきます。
「あなたってこうだよね」は、その人から見えた一面
決めつけるような言葉が刺さる時もありますよね。
でも、その言葉は相手が見ている、あなたの一部分にすぎません。あなたの全部を知っている人は、あなた以外にいません。
距離の近い人に決めつけられた時のかわし方は、別の記事にも書きました。
その場で言い返せなくていい
とっさに何も言えなくて、あとから悔しくなる。それもよくあることです。
その場で上手に返す必要はありません。大事なのは、その言葉を、あとから自分の中で仕分け直すことです。
夜に思い出してしまったら、紙に書き出して「これは②」「これは③」と分けてみる。頭の中だけで考えるより、ずっと早く気持ちが落ち着きます。
受け取りやすい性格は、変えなくていい
人の言葉を深く受け取る性質は、人の気持ちに気づける力でもあります。
だから、鈍感になろうとしなくていい。必要なのは、受け取る言葉を選ぶことだけです。
人の目が気になってしまう時のことは、こちらの記事にまとめています。
それでも、言葉が頭から離れない時は
同じ言葉を何日も思い出してしまう。自分を責める気持ちが止まらない。
そんな時は、一人で抱え込まず、利害関係のない第三者に話してみるのもひとつです。言葉にして外に出すだけで、刺さっていたものが少し抜けることがあります。オンラインカウンセリングについて正直にまとめた記事も、よければどうぞ。
最後に
人の言葉を大切に聞けるのは、あなたの良さです。
でも、全部を受け取らなくていい。役に立つものだけ残して、あとはそっと置いていけばいいんです。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。言葉とも、ちょうどいい距離で。

