「もう辞める」と、心は決まっている。なのに、その一言がどうしても言えない。上司の顔を思い浮かべては、「今日も言えなかった」とため息をつく。
そんな夜を、過ごしていませんか。
実は私も、派遣の契約を「更新しません」と伝えるまで、何日も悩みました。この記事では、言い出せなかった私がどうやって伝えたのか、そして、どうしても言えない時の「退職代行」という選択肢について、正直に書きます。
「辞めます」の一言が、どうして言えないんだろう
言い出せなかった頃の私の頭の中は、こんな気持ちでいっぱいでした。
- 人手が足りないのに、迷惑をかける気がする
- 引き止められたら、断れる自信がない
- 伝えた後も出勤し続けるのが、気まずい
- 「逃げた」と思われそうで、怖い
どれか、当てはまりませんか。こういう気持ちは、優しくて責任感のある人ほど、強く感じるものだと思います。
でも、まず知っておいてほしいことがあります。辞めることは、誰にでも認められた正当な権利です。迷惑をかける「悪いこと」ではありません。
実際に伝えた日のこと
私の場合は派遣だったので、契約更新のタイミングで、派遣会社の担当さんに「更新しません」と伝えました。
——と、さらっと書きましたが、実際は言う前から何日も悩みました。どう切り出そう、何て言われるだろう、と頭の中で何度もシミュレーションして。
当日は、理由を聞かれたり、「考え直しませんか」という話も少しありました。でも、「決めたことなので」と伝えたら、意外とあっさり受け入れてもらえたんです。あんなに悩んだのに、伝えてしまえば、あとは退職後の手続きの確認など、事務的な話がほとんどでした。
伝え終わったあと、肩の力がすっと抜けて、心からほっとしたのを覚えています。
ひとつだけ、正直に言うと、辞めることが周りに伝わってからは、なんとなく肩身が狭く感じる時期もありました。でも、それは「期限つき」の気まずさです。辞める日が来れば、ちゃんと終わります。あの気まずさと引き換えに今の自由があるなら、私にとって、価値のあるものだったと思っています。
自分で伝える時の、小さなコツ
結論から、短く伝える。 「◯月末で退職させてください」。前置きが長いほど、言い出しにくくなります。
理由はシンプルでいい。 「一身上の都合です」で十分。正直にすべてを話す義務はありません。
引き止めには「決めたことなので」。 理由を深掘りされると、迷いにつけこまれてしまいます。相談ではなく、決定事項として伝えるのがコツです。
伝える相手を間違えない。 正社員なら直属の上司に、派遣なら派遣会社の担当さんに。
どうしても言えない時は、「退職代行」という選択肢
ここからは、正直に書きます。私は退職代行を使いませんでした。自分で伝えられたからです。
でも、もしあの時の職場が、もっと追い詰められる環境だったら。上司の顔を見るだけで涙が出る、伝えようとすると体がすくむ。そんな状態だったら、私は使っていたと思います。
退職代行は、あなたの代わりに「退職します」と会社に伝えてくれるサービスです。
- 料金の目安:2〜3万円前後が中心です(運営元によって幅があるので、公式サイトで確認してください)
- 流れ:LINEやメールで相談→支払い→あとは代行業者が会社に連絡。自分で上司と話す必要はありません
- 選ぶ時の注意:労働組合が運営(または連携)しているか、弁護士が監修しているかを確認してください。会社との交渉ができるかどうかが変わります
「お金を払ってまで?」と思うかもしれません。でも、言い出せないまま何ヶ月も心をすり減らし続けるくらいなら、決して高い金額ではない、今の私は、そう思います。
退職代行には、女性専用・男性専用の専門サービスがあります。相談だけなら無料のところがほとんどなので、「話を聞いてもらうだけ」でも大丈夫です。
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最後に、言い出せずに苦しんでいるあなたへ
「辞める」と決めたあなたは、実はもう、いちばん大きな決断を終えています。あとは、伝えるだけ。
自分の口で伝えても、誰かの力を借りても、どちらも立派な退職です。かたちは、どうだっていい。あなたの心と体を守れる方が、正解です。
辞めると決めたあとに実際にやることは、別の記事にまとめています。次の仕事について考えたくなったら、転職という選択肢の記事もどうぞ。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。あなたが、その一言を言えますように。


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