面接の準備をしていると、いちばん気が重くなる質問があります。
「前の職場は、なぜ辞めたのですか?」
人間関係がつらかった。体調を崩した。合わなかった。本当の理由をそのまま言っていいのか分からなくて、考えるだけで不安になる。そんな方へ書きます。
面接官が知りたいのは、「理由」そのものではありません
まず、これを知っておくと少し楽になります。
面接官がこの質問で確かめたいのは、「うちに来ても、同じ理由ですぐ辞めないか」です。
前の職場の悪口を聞きたいわけでも、あなたの失敗を探したいわけでもありません。次の職場で長く働けそうか、そこを見ています。
だから、伝えるべきなのは、過去の不満ではなく、次にどうしたいかです。
嘘はつかない。でも、言い方は選べます
ここは大事なところです。
嘘をつく必要はありません。 嘘は、あとで必ず苦しくなります。
ただ、同じ事実でも、伝え方は選べます。 ポイントは、「何が嫌だったか」で終わらせず、「だから次はこうしたい」までつなげることです。
たとえば、人間関係がつらかった場合
「チームで協力しながら働ける環境を求めて、転職を考えました」
残業や休日出勤が多かった場合
「長く安定して働ける環境で、腰を据えて経験を積みたいと考えました」
仕事内容が合わなかった場合
「〇〇の業務を経験する中で、△△の仕事にもっと力を入れたいと思うようになりました」
どれも、本当のことを、前向きな方向から言っているだけです。
体調を崩して辞めた場合
体調が理由で辞めた時は、伝えるかどうか迷いますよね。
今は回復していて、働くうえで問題がないなら、
「体調を崩した時期がありましたが、今は回復し、問題なく働けます」
と、短く事実だけを伝えれば十分です。病名や細かい経緯まで話す必要はありません。
在籍期間が短い、転職回数が多い場合
短い期間で辞めた、何度も職場を変えている。それを気にしている方も多いと思います。
大事なのは、言い訳を重ねないことです。
「条件が事前の説明と異なっていたため、早めに判断しました」
「いろいろな職場を経験したことで、自分に合う働き方が分かってきました」
経験から何を学んだかを一言添えると、回数の多さが「積み重ね」に見えてきます。何度も職場を変えてきた私の考え方は、別の記事にも書きました。
全部を話す義務はありません
面接は、取り調べではありません。
聞かれたことに誠実に答えることは大切ですが、言いたくないことまで、細かく打ち明ける必要はありません。 自分を守りながら話していいんです。
声に出して練習する
頭の中で考えるだけだと、本番で言葉に詰まります。一度、声に出して言ってみてください。 30秒くらいで言い切れる長さが目安です。
面接そのものが怖い時のことは、こちらの記事にまとめました。入社してすぐ辞めたくなった時のことも、別の記事に書いています。
そして、どう伝えればいいか一人で決められない時は、転職のプロに一度見てもらうのもひとつです。転職という選択肢について正直にまとめた記事も、よければどうぞ。
最後に
前職を辞めた理由を聞かれるのが怖いのは、あなたが正直だからです。
嘘をつかず、でも、次に向かう言葉で。 それで十分伝わります。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。過去の職場とも、ちょうどいい距離で。

