自分の仕事もあるのに、新人の面倒も見ることになった。
何度も同じことを聞かれる。教えたはずなのに、伝わっていない。言い方に気をつけすぎて、どっと疲れる。
教える側のしんどさは、あまり話題になりません。この記事では、そのことについて書きます。
教える側も、教わってこなかった
まず、これを言わせてください。
多くの人は、教え方を教わらないまま、教える立場になります。
自分が新人の頃、ちゃんと教えてもらえなかった人ほど、「自分はあんな思いをさせたくない」とがんばります。だからこそ、余計に疲れるんです。仕事を教えてもらえない側の気持ちは、別の記事にも書きました。
仕事が増えているのに、それは見えにくい
指導は、目に見えにくい仕事です。
自分の仕事の手を止めて教える。ミスがないか見守る。あとで確認する。どれも時間がかかるのに、評価の対象になりにくい。
自分の仕事が遅れて、残業でカバーしている。そんな状態なら、それはあなたの効率の問題ではなく、仕事量の問題です。
全部を抱えないための工夫
① よく聞かれることは、メモにして渡す
同じ質問が何度も来るなら、手順を簡単なメモにまとめて渡す。最初は手間ですが、あとで何倍も楽になります。
② 質問の時間をまとめる
聞かれるたびに手を止めると、自分の仕事が進みません。
「急ぎでなければ、11時と15時にまとめて聞いてもらえる?」
時間を区切るだけで、集中できる時間が戻ってきます。
③ 新人にもメモを取ってもらう
「前に教えたのに」と思う時は、相手にメモを取る習慣をつけてもらうのが一番の近道です。責めるのではなく、「メモしておくと、あとで自分が楽になるよ」と伝えてみてください。
④ 一人で抱え込まない
指導は、一人でやるものではありません。他の人に分担してもらえないか、上司に相談していいんです。頼まれると断れない時のことは、こちらの記事にまとめました。
注意する時の言い方に悩んだら
言い方に気をつけすぎて疲れる。そういう方は、とても優しい人だと思います。
ポイントは、人ではなく、行動について話すことです。
「ここは、次からこの手順でお願いね」
「あなたは」で始めず、「ここは」「この作業は」で始める。それだけで、相手も受け取りやすくなります。
自分が注意される側だった時のしんどさは、別の記事に書きました。その気持ちが分かるあなたなら、きっと大丈夫です。
新人が伸びないのは、あなただけの責任ではありません
教えても、なかなか覚えてもらえない。そんな時、「自分の教え方が悪いのかな」と思ってしまいますよね。
でも、覚えるペースは人それぞれです。そして、仕事が覚えにくい職場の仕組みになっていることもあります。全部を自分のせいにしなくて大丈夫です。
最後に
教える側のしんどさは、見えにくいけれど、確かにあります。
全部を背負わなくていい。 メモにして、時間を区切って、周りにも頼って。それで十分、いい先輩です。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。後輩とも、ちょうどいい距離で。

