「転職して後悔したらどうしよう」
辞めたい気持ちはある。でも、次の場所が今より悪かったら。せっかく慣れたのに、また一からになるのは。そう考えて、何ヶ月も止まっている方は多いと思います。
先に、正直に書きます。私は何度も職場を変えていますが、後悔したことがありません。
ただ、「そういう人もいる」という一例として、正直に書いてみます。
私は、何度も辞めています
私は派遣で、コールセンターを中心に働いてきました。職場は何度も変わっています。
「転々としている」と言われれば、その通りです。腰を据えて長く勤めている人から見れば、落ち着きがないように見えるかもしれません。
それでも、辞めた選択を、後悔したことは一度もありません。
後悔がないのは、「辞めるべき時に辞めた」から
理由は、たぶんこれです。
限界まで我慢してから辞めたのではなく、「ここは違う」と分かった時点で辞めているからです。
だから、辞めるときに未練が残りません。「もっといられたかも」と思わない。やるべきことはやって、それでも合わなかった。それだけだからです。
逆に、限界までしがみついてから辞めると、「なぜもっと早く」という後悔が残ります。遅らせるほど、後悔は大きくなるのかもしれません。
私が優先しているのは、時間と心身です
なぜそう判断できるのか。私の中の基準は、シンプルです。
通勤時間は、人生の時間です
片道1時間なら、往復2時間。週5日で10時間。月に40時間以上を、移動に使っていることになります。
給料は変わらないのに、時間だけが減っていく。それが何年も続くと考えると、それは、けっこう大きな話だと思うんです。
合わない人といる時間も、人生の時間です
職場に一人、どうしても合わない人がいる。それだけで、出勤前の気持ちが変わります。
その状態で1日8時間。「その人と過ごすために働いている」ような日が続くなら、私は場所を変えます。相手は変わらないからです。
心身を削ってまで、続ける理由はない
体調に出はじめたら、それは限界のサインです。眠れない、朝が重い、休日も回復しない。
心と体を削って得た給料で、後から治療するのは、割に合いません。 職場を離れる決断については、別の記事にも書きました。
「辞めたら終わり」では、ありません
多くの人が止まってしまうのは、ここだと思います。
「辞めたら次がないかもしれない」その不安は、よく分かります。
でも、私の実感としては、合わなければ、また変えればいいだけです。一度の選択で人生が決まるわけではありません。
もちろん、次の場所が完璧とは限りません。行ってみて「ここも違った」ということもあります。それでも、動いた分だけ、自分に合う場所の条件が分かってきます。
ただ、無責任に辞めているわけではありません
ここは、はっきり書いておきたいところです。
「合わなければすぐ辞める」と聞くと、無責任に思われるかもしれません。でも、私が守っていることがあります。
引き継ぎはきちんとやる。 途中で投げ出したことはありません。契約の区切りや、伝えるべきタイミングも守ります。
次の生活のことは考える。 これがいちばん大事です。結局、お金がなければ生きていけません。
貯金がいくら残るか。次が決まるまでどれくらい持つか。保険や税金はどうなるか。そこを見ないまま辞めるのは、ただの勢いです。 私はそれはしません。
辞めたあとの手続きやお金のことは、別の記事にまとめています。次が決まっていない状態での退職についても、正直に書きました。
そして、これも正直に書きます
私が動きやすいのは、派遣という働き方をしているからでもあります。
契約に区切りがあるので、辞めるハードルが正社員より低い。退職金や昇進を手放す重さも、私にはありません。同じ身軽さを、誰もが持てるわけではないと思っています。
守る家族がいる。住宅ローンがある。長く積み上げてきたキャリアがある。そういう方が慎重になるのは、当然です。
だから、「みんな辞めればいい」なんて言いません。私の基準は、私の条件の中で成り立っているものです。
決められないのは、あなたが弱いからではありません
そのうえで、ひとつだけ。
決められない理由の多くは、「情報がないから」だと思います。
- 今の自分に、どんな求人があるのか
- 収入はどう変わるのか
- 辞めたあと、何をすればいいのか
これが分からないまま「辞めるかどうか」だけを考えていると、永遠に決まりません。 判断材料がないのに、判断できるわけがないからです。
だから、辞める決断より先に、「調べるだけ」をしてみてください。
求人を眺めるだけ。転職エージェントに登録して話を聞くだけ。それで「思ったより選択肢がある」と分かるだけでも、気持ちがずいぶん変わります。
知ったうえで「今は残る」と決めるのは、我慢ではなく選択です。それは、ずいぶん違います。転職という選択肢について正直に書いた記事も、よければどうぞ。
最後に
私は、辞めた選択を後悔していません。でもそれは、優先するものが、はっきりしているだけです。私にとってそれは、時間と、心と体でした。
あなたの優先するものは、違うかもしれません。それでいいんです。大事なのは、「自分が何を優先するか」を自分で決めることだと思います。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。仕事とも、ちょうどいい距離で。

