仕事は、ちゃんとしている。業務上の会話もおそらく問題ない。それなのに、雑談だけが、どうしてもできない。
休憩室で二人きりになると、急に頭が真っ白になる。エレベーターで一緒になると、何を話せばいいか分からない。周りは自然に話しているのに、自分だけができない気がする。
そんなふうに感じていませんか。この記事では、職場の雑談との付き合い方について書きます。
雑談が苦手なのは、コミュニケーション能力の問題ではありません
まず、これを伝えたいです。あなたは、話せないのではありません。「ちゃんと話そう」としすぎているのかもしれません。
雑談が苦手な人には、こんな共通点があります。
意味のある話をしなきゃ、と思っている。 中身のない会話が無意味に思えて、何を話せばいいか分からなくなる。
何か面白いことを言わなきゃ、と思っている。 ハードルを自分で上げているので、口を開く前に疲れてしまう。
相手の反応を見すぎる。 「今の、大丈夫だったかな」と一言ごとになぜか後悔してしまう、正解はわからないのに、考えてしまうので気持ちの消耗が激しい。
どれも、真面目で、相手のことを考えている人の特徴です。能力が低いのではなく、あなたの基準が高すぎるんです。
雑談の正体は、「敵じゃないよ」の合図です
ここが、いちばん大事なところです。
雑談は、情報交換ではありません。
「今日は暑いですね」これは天気の情報を伝えているのではありません。「私はあなたに敵意がありません」という合図を送っているだけです。
だから、内容に意味がなくて当たり前なんです。中身は、どうでもいい。 声のトーンと、表情と、「話しかけましたよ」という事実だけで、ちゃんと役目は果たしているんです。
そう考えると、少し気が楽になりませんか。
明日から使える、3つのこと
① 話題は3つだけ持っておく
考えて話そうとすると固まります。あらかじめ決めておくのが早いです。
- 天気・気温(「涼しくなりましたね」)
- 食べ物(「お昼どうされました?」)
- 相手の持ち物を褒める(「そのカバン、素敵ですね」)
この3つで、ほぼ乗り切れます。毎回同じでも、誰も覚えていません。
② 質問で返す
自分が話し続ける必要はありません。返すほうが、ずっと楽です。
「〇〇さんはどうですか?」「それ、どこで買われたんですか?」話す量は、相手7・自分3でちょうどいい。 むしろ、聞き上手な人のほうが好かれます。
③ 3往復で終わっていい
雑談を長く続けなきゃ、と思っていませんか。その必要はありません。
「暑いですね」→「そうですね」→「無理しないでくださいね」これで完結です。 3往復したら、自然にその場所を離れたり、業務に戻っていいんです。
そして、雑談しない選択もあります
ここも正直に書きます。
近くにいるから…「何か話さなくては」と思ってしまいますが、会話をする必要も、ありません。
挨拶をきちんとする。呼ばれたら返事をする。業務の会話は丁寧にする。これだけで、職場の人間関係は十分に成立します。
「無口な人」と思われるのが怖いかもしれません。でも実際は、雑談が少なくても、仕事が丁寧な人は信頼されます。 逆に、よく喋るのに仕事が雑な人のほうが、評価は厳しいものです。
職場で孤立しているように感じてしまう時のことは、別の記事にも書きました。
雑談で疲れるのは、あなたが繊細だから
一日中、雑談にまで神経を使って、帰宅したらぐったり、そういう方もいると思います。
それは、相手の表情や声のトーンを、無意識に細かく読み取っているからです。人といると疲れてしまう方は、こちらの記事もどうぞ。
だから、休憩時間まで無理して人と過ごさなくていいんです。一人になれる時間を確保するほうが、午後のパフォーマンスは上がります。
飲み会など、雑談が長時間続く場が苦手な時のことも、別の記事にまとめています。
昼休みの過ごし方がしんどい時のことは、別の記事にまとめました。
最後に
雑談が苦手なのは、あなたに何かが欠けているからではありません。丁寧に話そうとしすぎているだけです。
中身はどうでもいい。3往復で終わっていい。しない日があってもいい。
それくらいの気持ちでいるほうが、かえって自然に話せるようになります。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。職場の人とも、ちょうどいい距離で。

