少し離れた席から、ひそひそ声が聞こえる。誰かの名前と、笑い声。
もしかして、私のことかもしれない。
そう思った瞬間から、仕事に集中できなくなる。そんな経験はありませんか。この記事では、職場の陰口との付き合い方について書きます。
まず、自分のことだと決めつけなくていい
不安な時ほど、聞こえてくる声が全部自分に向いているように感じます。
でも実際には、多くは別の人の話、別の出来事の話です。
人は、自分のことを話されている気がしやすい生き物です。聞き取れない声ほど、悪いほうに補ってしまう。 だから、確証がないうちは「たぶん関係ない」と置いておいて大丈夫です。
自分のことだったとしても、それは相手の問題です
もし、本当に自分のことを言われていたとしたら。
それでも、陰で人のことを言うのは、言っている側の問題です。
本当に伝えるべきことがあるなら、直接言えばいい。そうしないのは、ストレスのはけ口にしているか、仲間内の結束を確かめているだけのことが多いんです。
あなたの価値が、そこで決まるわけではありません。人の言葉を真に受けてしまう時の考え方は、別の記事にも書きました。
加わらない
陰口が聞こえる職場で、いちばん大事なのはこれです。
輪に入らない。
話を振られても、同調しない。かといって、正面から否定して空気を悪くする必要もありません。
「そうなんですね」
「へえ、知らなかったです」
相づちはそこで止めて、話を広げない。 これを続けていると、だんだん話を振られなくなります。
一度でも一緒に悪口を言うと、次は自分が言われる側になることもあります。加わらないのは、自分を守ることでもあります。
物理的に距離を取る
心の持ち方より、聞こえない場所にいるほうが効きます。
- 休憩の時間や場所をずらす
- 昼休みは、その輪から離れて過ごす
- 必要以上に近くの席に行かない
苦手な人と同じ空間にいるのがしんどい時のことは、別の記事に詳しく書きました。
業務に影響が出ているなら
陰口が、仕事の妨げになっている場合は話が別です。
- 情報を回してもらえない
- 明らかに自分だけ外されている
- 事実と違う話が広められている
こういう状態は、我慢するものではありません。日付と内容を記録しておくと、相談する時に伝わりやすくなります。記録の残し方については、こちらの記事にまとめました。
社内の相談窓口や、信頼できる上司に相談する方法もあります。内容や、状況によっては、労働相談の窓口で話を聞いてもらえることもあります。
陰口が日常の職場は、環境の問題です
そして、最後にこれを。
悪口や、個人情報が当たり前に飛び交う職場は、それ自体が健全ではありません。あなたが慣れるべき場所ではないんです。
毎日そこにいると、少しずつ「自分も言われているかも」という不安が積み重なって、心が削れていきます。
そこまで消耗しているなら、環境を変えることも選択肢に入れてください。転職という選択肢について正直にまとめた記事も、よければどうぞ。
最後に
陰口は、聞こえるだけで心が疲れます。それはあなたが繊細すぎるのではなく、そういう環境だからかも知れません。
加わらず、受け取らず、距離を取る。それで十分なんです。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。陰口とは、いちばん遠い距離で。

