嫌なことがあった日。誰かの一言が刺さった夜。
「早く気持ちを切り替えなきゃ」と思うのに、うまくいかない。
そんな時に役立つ、自分の機嫌の取り方について書きます。
先に、全部ひとりで背負う話ではありません
「自分の機嫌は自分で取る」という言葉、よく聞きますよね。
素敵な言葉だと思います。でも、使い方を間違えると、しんどくなります。
- つらい時に人に頼ってはいけない
- 落ち込むのは自己管理ができていないから
- 環境が悪くても、自分の心持ち次第
そういう意味ではありません。理不尽な職場にいれば誰でも機嫌は悪くなりますし、それは環境の問題です。
この記事で書くのは、そこまで大きな話ではなく、日常の小さな沈みを、自分で少し戻すための方法です。
機嫌が悪いのは、性格ではなく「状態」です
まず、これを知っておくと楽になります。
機嫌が悪い日の原因は、たいてい心ではなく体にあります。
- 睡眠が足りていない
- お腹が空いている
- 疲れがたまっている
- 生理周期や気圧の変化
同じ出来事でも、寝不足の日はダメージが3倍になります。逆に、よく寝た日は受け流せたりする。
だから、「今日は考え方が後ろ向きだな」と思ったら、心を直そうとする前に、体の状態を疑ってみてください。
自分の「回復リスト」を作っておく
いちばんおすすめなのは、これです。
気分が沈んだ時にやることを、あらかじめ決めておく。
落ち込んでいる時に「何をすれば元気になるだろう」と考えるのは、かなり大変です。元気な時に決めておくと、迷わずに済みます。
5分でできること
- 温かい飲み物を淹れる
- 窓を開けて外の空気を吸う
- 顔を洗う、歯を磨く
- 好きな曲を1曲だけ聴く
30分でできること
- 近所を歩く
- お風呂にゆっくり入る
- 好きなものを買いに行く
- 部屋の一角だけ片づける
半日かけること
- 何も予定を入れず、ひたすら寝る
- 好きな場所へ行く
- 誰にも連絡せず過ごす
紙でもスマホのメモでも構いません。 3つずつでも書き出しておくと、沈んだ日の自分が助かります。
大事なのは、「効くもの」を知っていること
人によって、回復するものは違います。
人と会うと元気になる人もいれば、一人にならないと回復しない人もいます。甘いものが効く人、体を動かすと戻る人。
世間で言われている方法ではなく、自分に効くものを知っていることが、いちばん役に立ちます。
機嫌が直らない日は、直さなくていい
そして、ここも大事です。
何をしても元気にならない日は、あります。
そんな日に「回復しなきゃ」と頑張ると、できない自分にさらに落ち込むことになります。
そういう日は、今日は沈む日、と決めてしまう。 早く寝て、明日に渡す。それでいいんです。
何もする気が起きない日のことは、別の記事にも書きました。夜、心がざわついて眠れない時のセルフケアも、こちらにまとめています。
人に取ってもらってもいい
最後に、これだけは書いておきたいです。
全部を自分で取らなくていいんです。
しんどい時に誰かに話を聞いてもらうのは、甘えではありません。自分で戻せる範囲を知っていることと、人に頼れることは、両立します。
身近な人に言いにくい時は、利害関係のない第三者に話すのもひとつです。オンラインカウンセリングについて正直にまとめた記事も、よければどうぞ。
最後に
自分の機嫌を取るのは、強くなることではありません。自分に何が効くかを、知っておくだけです。
温かい飲み物でも、10分の散歩でもいい。小さな回復を、いくつか持っておく。
それでも戻らない日は、明日に渡していい。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。自分の機嫌とも、ちょうどいい距離で。

