「自分を大切にして」そう言われても、正直、よく分からない。自分のことを後回しにしていたことにさえ、自分でも気づいていないんです。人の機嫌や評価ばかり気にして、自分の気持ちは、置いてけぼり。
そんなふうに過ごしていませんか。私は、長いあいだ、自分自身を大切にできていなかったと思います。そんな私も、誰かに「自分を大切にして」と言ってしまう。うまく言葉にできないけれど、今まで感じてきたことを、正直に書いてみます。
私は、自分を後回しにしてきました
振り返ると、私はこんなふうでした。
自分の気持ちより、まず相手の気持ち。相手にどう思われるかを、自分の価値の基準にしていました。「私はどうしたい」より、「どうしたら相手に合わせられるか」。誰かの些細な一言で、せっかく芽生えた「やってみたい」が、しぼんでしまうこともありました。
正直に言うと、本当は「なんか違う」と感じているのに、それをうまく言えなくて、結局は合わせてしまう。なのに後から、人のせいにしてしまう。そんな気持ちが、私にはありました。
「あの人の、あの一言のせいで」「あの環境のせいで」、と。
でも、あるとき、ふと思ったんです。「全部、私自身のことなのに」と。私が自分を大切にできていなかったから、こんなに人の言葉に揺れて、こんなに自分を疲れさせていたのかもしれない、と。
私が、少しずつ気づいたこと
自分を責めたいわけではありません。でも、気づけたことは、一歩前に進めた証拠だと、今は思っています。
① 些細な一言に、意欲を奪われなくていい
誰かの何気ない一言で、「やっぱり私なんて」と、挑戦する気持ちをあきらめてしまう。私も、何度もありました。
その一言は、心から私のために言ってくれた言葉かもしれないし、相手が深く考えずに、ただ言っただけかもしれない。でも、どう受け取って、どうするかを決めるのは、自分しかいないのです。
あなたの「やってみたい」を、誰かの一言くらいで手放すのは、もったいない。あなたが頑張ってきたことは、あなたにしか分かりません。だからこそ、他人の一言で、自分の可能性に限界を決める理由なんて、ないんです。人の機嫌や言葉に振り回されてしまう時の考え方は、別の記事にも書いています。
② 人のせいにしてしまうのも、弱さじゃない
うまくいかない時、人や環境のせいにしてしまう。それを「情けない」と責めなくていいんです。
それは、傷ついた自分を守るための、自然な反応です。本当につらい時、人は何かを守るために、そうやって外に理由を求める。あなたも、自分を守ろうとしていた。ただ、それだけのことです。
③ 自分を大切にできて初めて、人も大切にできる
これが、私がいちばん伝えたいことです。
自分を後回しにして、無理をして人に尽くしても、心が枯れていたら、本当の意味で人を大切にはできません。私も、自分を大切にできていたら、もっと穏やかに、もっと優しく、周りの人と接することができたのかもしれない、そう思うことがあります。
自分を大切にするのは、わがままじゃない。まず自分のコップを満たすこと。あふれた分で、はじめて人にも優しくできる。順番は、自分が先でいいんです。
④ 気づけたことが、もう第一歩
ここまで読んで、「私も同じだ」と、少し胸が痛くなったかもしれません。でも、そう感じられたなら、あなたはもう、大切な一歩を踏み出しています。
「自分を大切にできていなかった」と気づくことで、少しずつ大切にしていけます。過去を悔やむ必要はありません。大事なのは、これからだから。
じゃあ、どうすればいい?
難しく考えなくて大丈夫。小さなことからで十分です。
「今、私はどうしたい?」と、一日に一度、自分に聞いてみる。疲れたら、しっかり休む。人の評価ではなく、「自分がどう感じたか」を、少しだけ優先してみる。それだけで、自分との関係は、ゆっくり変わっていきます。人の評価で自分の価値を測ってしまう時は、自己肯定感について書いた記事も、よければどうぞ。
それでも、うまくできない時は
長いあいだのクセは、すぐには変わりません。「また自分を後回しにしてしまった」と、落ち込む日もあると思います。
そんな時は、一人で抱えないでください。利害関係のない第三者に話してみると、「私は本当は、どうしたかったんだろう」と、自分の気持ちが見えてくることがあります。オンラインカウンセリングについて正直にまとめた記事も、よければどうぞ。
最後に
自分を大切にすることを、簡単に考えないでください。意識して、自分の気持ちを、あなた自身が、ちゃんと聞いて、わかってあげること。それが、はじめの一歩ですよね。
今日まで、人を優先してがんばってきたあなたへ。今日からは少しだけ、自分のことも、大切にしてあげてください。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。まずは、自分から。


コメント