「元気にしてる?」
親からの電話に、「うん、大丈夫だよ」と答える。
本当は、仕事がしんどい。お金のことも不安。眠れない夜もある。でも、言えない。
そんなふうに、親の前では平気なふりをしていませんか。この記事では、親に弱音を吐けない気持ちについて書きます。
言えないのには、理由があります
親に弱音を吐けないのは、あなたが意地を張っているからではありません。
心配をかけたくない。 遠くにいると、なおさらです。言ったところで、親にできることは少ない。ただ心配させるだけになってしまう。
親が年をとってきた。 昔のように頼れる存在ではなくなってきた。むしろ、こちらが支える側になりつつある。
返ってくる言葉が、しんどい。 「だから言ったでしょう」「もっとちゃんとしなさい」。弱音を吐いたのに、説教で返ってくる。それなら言わないほうがいい、と思ってしまう。
ずっと「しっかり者」だった。 家族の中で、頼られる役割をしてきた。今さら弱い自分を見せられない。
どれか、思い当たりませんか。
言わないのも、ひとつの優しさです
まず、これを伝えたいです。
親に弱音を言わないことは、悪いことではありません。
親を心配させたくない。それは、あなたが親を大切に思っているからです。言わない選択も、ちゃんとした優しさです。
家族だからこそ近すぎて難しい、という話は、別の記事にも書きました。
でも、全部ひとりで抱えると苦しくなります
ただ、ひとつだけ気をつけてほしいことがあります。
親に言わないことと、誰にも言わないことは、違います。
親に言えないぶん、誰にも話さずに抱え込んでいると、心はどんどん重くなります。
全部じゃなくていい、少しだけ
もし親に少しだけ話してみたいなら、全部を打ち明ける必要はありません。
「最近ちょっと疲れてるんだよね」
「仕事がバタバタしてて」
このくらいの言い方なら、親も深刻に受け止めすぎずに済みます。そして、それだけでも少し気持ちが軽くなることがあります。
説教が返ってきそうな相手なら、アドバイスはいらない、と先に伝えておくのもひとつです。
「聞いてくれるだけでいいんだけど」
親に言えないなら、他に言える場所を
親には言えない。友達にも言いにくい。そんな時は、利害関係のない第三者に話すのもひとつの方法です。
家族の事情を知らない相手だからこそ、気を使わずに話せることもあります。話すだけで、自分の気持ちが整理されていくこともあります。オンラインカウンセリングについて正直にまとめた記事も、よければどうぞ。
親が年をとってきたからこそ
最後に、もうひとつ。
親が年をとると、弱音を吐けないどころか、こちらが親の心配をするようになっていきます。
その時に、自分の心に余裕がないと、どちらもしんどくなってしまいます。だからこそ、自分の弱音を置ける場所を、今のうちに持っておくことが大切なんだと思います。親の老いが気になりはじめた時のことは、こちらの記事にまとめました。
最後に
親に弱音を吐けないのは、あなたが親を大切に思っているからです。
言わなくてもいい。でも、誰にも言わないままにはしないでください。 弱音を置ける場所は、親以外にも作れます。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。親とも、無理のない距離で。

