「今日、あの人の機嫌いいかな…」
朝、職場のドアを開ける前に、まずそれを考えていませんか。相手の表情、声のトーン、ため息のひとつまで気になって、自分の一日の気分がそれで決まってしまう。
昔の私が、まさにそうでした。
この記事では、上司の機嫌に振り回されてヘトヘトだった私が、少しずつ楽になっていった4つの考え方をお話しします。
難しい心理学の本の話ではありません。
同じようにしんどい思いをしているあなたに、「あ、それでいいんだ」と思ってもらえたらうれしいです。
「顔色をうかがう」が、当たり前になっていた
当時、私の悩みの中心は職場の上司でした。
機嫌のいい日と悪い日の差が激しくて、悪い日は理不尽に八つ当たりされたり、急に不機嫌な態度を取られたり、無視されたり。だから私はいつも、相手の顔色をうかがうのが癖になっていました。
つらかったのは、それが家に帰っても終わらないこと。布団に入っても「あの言い方、私が悪かったのかな」と頭の中で再生され続けて、休んでいるはずの時間まで、その人に支配されているような感覚でした。
今ふり返ると、私は「相手の機嫌」と「自分の価値」を、いつのまにかイコールで結んでしまっていたんだと思います。
楽になった、4つの考え方
何かひとつの劇的なきっかけがあったわけではありません。考え方を少しずつ変えて、同時に物理的にも距離を取っていったら、いつのまにか呼吸が楽になっていました。その中でも効いたのが、次の4つです。
① 機嫌は「相手の問題」。あなたのせいじゃない
一番大きかったのは、「あの人の機嫌は、あの人の問題」と切り分けられるようになったことです。
不機嫌な人は、たいてい自分の中の何か(疲れ、不安、うまくいかないこと)を処理しきれずに、それを周りにこぼしているだけ。
あなたがその原因なわけではありません。
「私が何かしたのかな」と拾いに行くのをやめる。相手の感情は、相手の手に返す。これだけで、抱え込む荷物がずいぶん軽くなりました。
② いちいち反応しない。受け流す練習
不機嫌な態度を取られると、こちらもつい身構えたり、機嫌を取ろうと必死になったりしますよね。でも、反応すればするほど、相手のペースに飲み込まれるんです。
だから私は「反応しない練習」を始めました。
不機嫌な空気が流れてきても、心の中で「あ、今日は荒れてるな」とだけ思って、淡々と自分のやることをやる。受け止めず、受け流す。最初は難しいけれど、これは練習で確実にうまくなります。
③ 自分の機嫌は、自分で取っていい
人の機嫌に振り回されていた頃の私は、自分の機嫌を他人任せにしていました。相手が笑えば安心、不機嫌なら自分も沈む、という具合に。
でも本当は、自分の機嫌は自分で取っていいんです。好きな飲み物を用意する、帰り道に少し遠回りする、眠る前にスマホを置く。
そんな小さなことで、自分を自分でご機嫌にする。これは誰かに奪われない、自分だけの土台になります。
④ 合わない人とは、ちょうどいい距離を取る
そして最後は、シンプルに距離を取ること。
無理に仲良くしようとしない。必要なこと以外は関わらない。場合によっては、部署や環境ごと変える。
「逃げ」みたいに聞こえるかもしれませんが、違います。
自分の心を守るために距離を選ぶのは、弱さではなく賢さです。
人にも、自分にも、ちょうどいい距離で。それが、しんどさから抜け出す一番の近道でした。
最後に、あの頃の私と、同じ悩みのあなたへ
もし今、誰かの機嫌に振り回されてしんどいなら、これだけは伝えたいです。
- あなたは、悪くありません。
- 相手を変えようとしなくて大丈夫。
- 変えるのは、受け止め方と距離です。
- 離れることは、負けじゃない。
- そして何より、自分の心を、一番に優先していい。
私は本を読みあさったわけではないけれど、SNSでふと目にした言葉に、何度も救われてきました。
心がざわついた夜に出会った一行が、お守りみたいに効くことがあるんですよね。
この記事のどこか一行が、あなたにとってそんな存在になれたら、これ以上うれしいことはありません。
あなたの心が、少しでもざわつかない練習「凪(なぎ)」に近づきますように。

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